剣道具
自社製剣道具のこだわり
「特別」を標準装備。
蜻蛉は型・素材・製法において当社のオリジナルの物となっております。種類は数種類ありますが、単に刺しの大きさや素材を変えているわけではありません。それぞれの剣道具が一番良い刺し目・縫いピッチ・芯材の量を変えその商品だけの仕様になっています。あらゆる試行錯誤を重ね、お客様の声を聞き製品に至りました。使いやすさは重視していますが、「防具」としての安全性を第一に考えています。ゆえに全体的に軽く仕上がっていますが、蜻蛉は単なる軽量防具ではありません。軽さ・使いやすさだけに重点を置くのではなく、強度の面でも優れた防具です。
素材のこだわり
鹿革
信頼・実績のある革のみ使用しています。通常ミシン刺には使うことが少ない小唐を甲手の頭に使用、中唐の中でも一枚一枚ランクをつけてから製作しています。
紺反
数ある反物の中から、色ムラがない物・染めが良く色落ちの良い物を使用しています。また、商品によって番手を使い分けています
織刺
蜻蛉用に作られた目が細かく強い織刺を使用しています。使うほどに藍染めの風合いが増し、使いやすくなっていきます。
芯材
最もこだわっている部分かもしれません。機械刺も数種類を組み合わせて布団を作っています。手刺は本綿・毛氈・フェルトをバランスよく組み合わせ蜻蛉・兜だけの布団に仕上がっています。また甲手の頭も化繊などではなく良質の鹿毛を使い、アゴ・胸・垂の綿も良質な綿を使っています。
面のこだわり
布団
面を着けた際に自然と広がるような柔らかく粘りのある布団を造ります。これにより振りかぶった際の動きを妨げません。
内輪
内輪は非常に重要なポイントです。素材・縫い幅・取り付け・形・大きさを工夫することでよりフィットする面が出来上がりました。
仕立て
顎の仕立てもまた重要です。顎が前に出すぎた面は単に痛いということでは済まず、場合によっては頚椎などに障害をきたす場合もあります。蜻蛉は写真のように顎部分が前に出ておらず、隙間が少ないことが分かると思います。これにより衝撃を表面で吸収する仕立てになっています。また、直接喉にも入りづらくなります。
甲手のこだわり
手の内
ひとさし指と親指の内側が描くラインにこだわった事で、竹刀を操作する時のブレを解消しました。
ここでは赤ラインと黄色ラインに注目して下さい。まず赤ラインで蜻 蛉の円が大きい事が分かると思います、この円を広くすることで正しい形で竹刀を握りやすくなります。黄色のラインは蜻蛉が短い事が分かると思いますが、これが竹刀との密着度が増し素手に近い甲手になる秘訣です。
手首
より立体的な形で作ることでフィット感が増し、構えている時に無理がありません。布団の芯材・形を工夫することで手首を返す動きもスムーズにしました。
使いやすい甲手は柔らかさが全てではありません。最も大切なのは形です!蜻蛉の甲手は構えた瞬間に無理がなく、安心感を与えてくれます。
上の赤ラインのカーブの違いが手首の返しやすさです。通常の甲手に比べてより立体的な型で作っているので、操作性に優れ、打突時の力の伝わり方も高くなります。
胴のこだわり
サイズ
最も重要なポイントはサイズです。蜻蛉の胴は胸のサイズがSS・S・M・L・LL・の5サイズ(その他別注サイズ製作可能)、ヤマト胴の胴台も幼年用・少年用・ヤマトMサイズ・ヤマトLサイズ・50本型Mサイズ・50本型Lサイズ・60本型サイズ・64本型と8サイズあり、体に合った物をお作りします。
強度
蜻蛉の胸は革の質にもこだわっています。良質な物を選び、長く使い続けられる胴になっています。