剣道具用語集
自分にぴったりな防具を見つけるには、知識も大切。 ここでは剣道防具の名称や、剣道具で使われる素材などの用語を解説いたします。 剣道具の素材は特殊なものが多く、その全てに理由があります。それらは古くから使われている先人の知恵から、 最新の技術によって造り出された化学素材まであります。
◆真竹(まだけ)
日本自生とも言われる竹の一種。別名苦竹(ニガタケ)唐竹(カラタケ)とも呼ばれます。高級な竹刀に使われます。肉が厚く弾力性があり曲げや圧力に対する抵抗性が強く、打突時の独特の感触は真竹ならではです。
◆桂竹(けいちく)
真竹科の竹。現在使用されている竹刀の多くがこの桂竹です。真竹に比べ安価で繊維が硬く長持ちします。
◆吟革・床革(ぎんがわ・とこがわ)
「吟」とも「銀」とも言われ語源ははっきりしません。革の表面を吟といい、吟を剥がしたあとの裏一枚皮を床革と呼びます。一般的に上等品には吟革を使い、普及品には床革を使います。吟革は表がつるつるしており、裏はしっとりザラザラしてます。竹刀の柄革・先革がザラザラしているのは牛の吟革の裏皮を表にしているからです。
◆漆(うるし)
非常に優れた日本古来の天然の塗料で年月が経つほど色艶が出てきます。また、硬化すると非常に丈夫な皮膜となり接着剤としても優れている為、胴台や面縁に塗られています。
◆生革(きがわ・なまがわ)
牛の皮を乾燥させ「すいた」もの。水分を含むと柔らかくなり加工し易くなる。また、乾燥すると非常に硬くなり丈夫な為、剣道の面縁・胴台に使用されています。
◆シルリード
吸汗性と通気性に優れた盛夏用の裏地の事で、極めて高い通気性を持ち吸水性も備えているので汗を良く吸いすばやく発散します。面の内輪の他甲手の内側に使われる事も多いです。
◆別珍(べっちん)
綿ビロードとも呼ばれ綿を横ビロード織りした織物。毛羽(けば)を表面に出すことで手触りがやわらかく厚手の光沢のある布地。面の内輪に使います。
◆フェルト
毛のからみあう性質を利用して、羊毛などの毛を縮絨させて固めたもの。防具の布団の芯材として使用されています。
◆毛氈(もうせん)
元々は羊や山羊などの毛を絡み合わせた敷物の事で、軽く衝撃の吸収に非常に優れている事で剣道具の芯材に使用されます。
◆紺反(こんたん)
藍染めの木綿を紺反(こんたん)と言い、袴・防具の布団に使われます。#7,000や#10,000などの番手は糸の打ち込みの量です。元々28貫や30貫などの重さで表していたので番手が大きくなれば重くなりますが、生地自体は強くなり袴のヒダ等も消えづらくなります。
◆鹿毛(しかげ)
甲手頭の中に使用されています。一本一本がパイプ状になっており通気性・衝撃吸収に優れています。
◆正絹(しょうけん)
絹まゆからとった生糸で出来ている物。絹本来の保温性・吸湿性・難燃性が高いのが特徴で、光沢があり柔らかで強くその上軽い高級素材です。甲手紐や防具の飾り糸のほか正絹で作られた高級な面紐・胴紐もあります。
◆人絹(じんけん)
人工的に作られた光沢のある絹のようなレーヨンの事で、レーヨンは木材などからできるパルプが原料です。甲手紐や防具の飾り糸に使われています。
◆アイレザー
剣道具専用に開発された新素材の人工皮革です。従来の人工皮革に比べ多機能高性能の最先端素材です。
◆人工皮革(じんこうひかく)
鹿革に比べ安価で汗に強い合成の革の事です。藍染めと異なり、新品の状態でも色はほとんど落ちません。
◆印伝(いんでん)
鹿の革に漆で模様をつけたもの。黒、紺、えんじ、紫などに染められた革の上に、江戸小紋調の柄が付けられた物。昔から財布や鎧にも使用されており、防具の裏革などにも使用されます。
◆織刺 (おりざし)
剣道具の打たれる部分や道衣の素材として使われます。通気性に優れまた衝撃吸収にも強い為剣道具に使用されますが、磨耗は鹿革と比べると弱い一面もあります。
◆くすべ
鹿革を燻して燻製状にした物で、主に甲手の手の内に使用します。
◆紺鹿革 (こんしかがわ)
鹿の皮を燻しその後藍で染めた物です。藍染にすることで防虫効果・抗菌効果が得られます。また使うほどに藍染独特の風合いがでてきます。
◆爪刺(つめざし)
手で刺した織刺生地の事です。一般的な織刺よりも磨耗に強く出来ていて作り上げるのに時間がかかる為、大変貴重な素材です。



